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「塗装できない瓦」のメンテナンスは?神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の瓦屋根について解説します!

  • お役立ち情報

神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の皆さん、こんにちは!

皆さんのお家の屋根はどのような屋根材を使用されていますか?

 

瓦屋根のお家も多いでしょう。

 

外壁や屋根はおおよそ10年程度でメンテナンスとして塗装が必要な材質も多くあります。

ですが、瓦屋根の種類の中には塗装のメンテナンスが不要・できない瓦もあるのです。

 

屋根が瓦屋根のお家は、どのような瓦が使用されているでしょうか。

塗装できない瓦屋根の場合は、メンテナンスは不要なのでしょうか。

 

今回は、神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の皆さんへ瓦屋根のメンテナンスについて詳しく解説します。

 

瓦屋根のお家にお住まいの方や、これから瓦屋根のお家をご検討されている方へ、ご参考になれば幸いです。




瓦屋根の種類は豊富



瓦屋根といっても様々な種類があります。ここからは瓦の種類や、メンテナンス方法について詳しく触れていきます。

 

セメント瓦

セメント瓦 とは1970年代から1980年代に流行した セメント製の屋根瓦 のことです。
セメント瓦は陶器瓦より価格が安く製造しやすく、この時代に多く使用されました。
陶器瓦と形が似ているので見分けがつきにくいこともあります。

セメント瓦の素材は、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られています。 耐用年数は30〜40年ほどあり耐久性は高いと言われています。

ですが、高耐久・低価格の屋根素材、瓦素材が開発され、新たにセメント瓦を使用してお家を屋根を作ることは大幅に減少しています。

 

耐火性に優れ、デザインが豊富なメリットと、衝撃に弱く定期的なメンテナンスが必要なデメリットがあります。

 

メンテナンス方法としては、塗膜のはがれ・カビやコケの発生・塗装の色あせが見られた場合は、塗装によるメンテナンスが必要になります。

定期的にメンテナンスをし、屋根や住宅の劣化を遅らせることが大切です。


モニエル瓦

モニエル瓦もセメント瓦と同じく、セメントが素材の瓦です。モニエル瓦とセメント瓦の見分け方としては、瓦の上端や下端がゴツゴツとした見た目であればモニエル瓦、すっきりとしていればセメント瓦です。

製造元が2010年に日本から撤退し、現在は新たなお家には使用されていません。

 

メンテナンスはセメント瓦と同じく、屋根塗装になります。


 

粘土瓦

粘土瓦には、和瓦と洋瓦とがあります。粘土瓦は、日本中の一般住宅や神社仏閣、城などで広く用いられてきました。

 

日本瓦とも呼ばれる和瓦は粘土を使って焼き上げています。釉薬を使って表面をコーティングした瓦と無釉薬の素焼き瓦の2種類に大別されますが、産出している地方によって名前が付けられたり、使用する粘土や焼成温度によって特徴が異なるなど種類が豊富です。

 

洋瓦はS字瓦と平板瓦などの種類があります。洋瓦は西洋由来の瓦で、「スパニッシュ瓦」、「フレンチ瓦」などと呼ばれるものもあります。

洋風の住宅に使うことで、海外の住宅のような佇まいになることから、洋瓦を使うお家もあるでしょう。

 

両方共粘土に釉薬をかけて焼いた瓦で、瓦のメンテナンスは不要、もしくは耐用年数は50年程度、耐水性に長けており、遮音性も高いと言われています。

 

カビ汚れなどが発生した場合は、高圧洗浄や塗装などを行うと、通常の屋根のように何度も塗装のメンテナンスを繰り返すことになります。

せっかく塗装不要の粘土瓦なのにそれは、もったいないですね。

 

カビやコケなどでお悩みの際は、薬剤などを使用して取り除くことが可能です。

なるべく塗装をしないできれいにする方法については、神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の専門業者に相談してみましょう。


瓦屋根のメンテナンスのひとつ、「塗装」ができない瓦は?




これまでご紹介したように、粘土瓦の場合は塗装によるメンテナンスは必要ありません。

また、耐水性に優れている反面、塗料も弾いてしまうため塗装を行っても定着しないので、あまりおすすめはしません。

 

色味を変えたいということであれば塗装をするケースはありますが、補修目的で塗装をおすすめする業者はあまり無いでしょう。

 

塗装をすれば塗料は必ず劣化します。劣化をそのままにしておくと、屋根瓦自体が傷み、屋根全体からお家全体へと影響がでてしまいます。

 

一度塗装をすれば、何度も塗装を繰り返すメンテナンスが必要になります。粘土瓦に「塗装ができない」「塗装をおすすめしない」のは、そのような理由があります。

 

塗装できない瓦の劣化とは



塗装ができない・塗装をおすすめしない粘土瓦ですが、屋根瓦の塗装は不要なものの、メンテナンスが必要になる場合もあります。


乾燥による瓦の割れ

瓦のひび割れや、欠け落ちている部分がある場合など、瓦自体の劣化が進んでいる状態は、比較的規模の大きい屋根の補修が必要になります。

見つけた際にDIYをしようと屋根に上がることは危険です。瓦を踏んで割ってしまったり、瓦で滑って落ちてしまう可能性もあります。

大掛かりな補修作業は専門業者やプロにお任せしましょう。

業者に依頼した際の瓦のひび割れ補修費用は、1箇所あたり約1〜3万円が目安とされています。屋根の勾配や補修のやり方などによって、金額は上下します。

詳しくは、神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の専門業者に相談してみましょう。  


カビ・コケの発生

粘土瓦の屋根でも日当りが悪い場所に土などが堆積すると、そこに繁殖することがあります。このような場合は、洗浄をして落とすしかありません。

専門業者に依頼しましょう。

ご自分で高圧洗浄や洗剤で洗浄するのは、高い場所であり滑って大変危険を伴います。

専門業者の高圧洗浄は、カビやコケをしっかりと落とすバイオ洗浄、専用の薬剤を使った洗浄など、プロのやり方があります。

カビやコケを見つけた際は自分で行わず、まずは専門業者に相談してみましょう。


歪み・ズレ

屋根瓦は、強風や台風・地震、落下物などでズレを起こしたり、歪んだりすることがあります。また、瓦屋根の棟が歪んでいるのも要注意。小さな地震で、屋根が崩れるリスクもあります。このような場合もメンテナンスが必要です。

また、国土交通省が2022年1月から建築基準法に基づく瓦屋根の留付けの基準が改正され、瓦の固定が義務付けられることになっています。

あなたの家の瓦は大丈夫?新築住宅の瓦屋根の強風対策が義務化!

瓦屋根の住宅にお住まいの皆さん、屋根の強風対策は大丈夫ですか?

令和元年(2019年)に発生した令和元年房総半島台風(台風15号)では住宅の瓦などの屋根材が飛ばされる被害が多数発生しました。


そこで、建築基準法に基づく瓦屋根の留付けの基準が改正され、令和4年(2022年)1月から新築の住宅について全ての瓦の固定が義務化されます。


現在、瓦屋根の住宅にお住まいの場合、屋根の耐風性能を確認し、必要な場合は屋根の強風対策を行いましょう。


お住まいの自治体によっては、耐風性能の確認や強風対策にかかる費用を補助する制度が設けられている場合もあります。


なお、改正後の基準は、増築等する部分の瓦屋根には適用されますが、すでにある住宅や建築物の瓦屋根に直ちに修繕を求めるものではありません。しかし、瓦の留め付けがない場合は、飛散・脱落の危険性がある事例が数多く存在します。

すでにある建築物の瓦屋根が、日本瓦(粘土瓦)やセメント瓦の場合は、次の項目をチェックしてください。屋根の上は滑りやすく大変危険ですので、絶対に登らず地上からチェックをお願いします。


①平成13年(2001年)より前に建てられた瓦屋根の建築物で、平成13年(2001)年以降に瓦屋根が改修されていない

②瓦のずれ、浮き上がりが生じている

③瓦が著しく破損している


チェック項目に1つでも該当したら屋根の耐風性や耐震性に難があるかもしれませんので、瓦工事業者による詳しい耐風・耐震診断を受けましょう。


また、チェック項目に該当しない場合であっても、ご心配のある方は瓦工事業者による詳しい耐風・耐震診断を受けましょう。ただ、中には仕様や施工内容に対して高額の工事金額を請求する悪徳業者が存在しますので注意が必要です。


瓦屋根の診断や工事を依頼する際は、ガイドライン工法に精通した信頼できる工事店などを選ぶことをおすすめします。

出典:政府広報オンライン/あなたの家の瓦は大丈夫?新築住宅の瓦屋根の強風対策が義務化!


変色

粘土瓦の場合は、ほこりなどの外的要素の影響で汚れが付着し、褐色しているように見える事があります。

高圧洗浄などをかけることで綺麗になりますので、そういったメンテナンスを行うことをお勧めします。

その他、粘土瓦の一つであり燻して作られる「いぶし瓦」を使用している場合は、経年と共に色ムラが出てきます。これは劣化ではないので塗装の必要はありません。

どうしても見た目が気になる場合は、塗装ができないことはありませんが、一度塗装をすると何度も塗装をしなければならなくなるので、あまりおすすめはしません。


塗装ができない瓦屋根のメンテナンス方法は?



塗装ができない=塗装が不要=メンテナンス不要ではありません。

屋根塗装ができないぐらい劣化が進んだセメント瓦やモニエル瓦の屋根の場合、葺き替え工法で対応します。

屋根塗装が不要な粘土瓦も、大幅な割れやズレなどが生じ、リフォームなどをしなければならないケースでは、葺き替えもしくは葺き直しが可能です。

 

葺き替えは新しい屋根材に交換する工法、葺き直しは今使用している屋根材を再利用する方法のことです。

どちらの工法が良いのかは、業者に劣化状況の確認後に提案してもらいましょう。

 

既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せるカバー工法は、瓦屋根ではできません。

瓦は重量がある屋根材です。

カバー工法では新たに屋根材を上に載せるため、さらに家全体の重みが増します。

お家の耐震性の低下に繋がるため、カバー工法ができないケースがほとんどです。


塗装ができなくても漆喰などのメンテナンスは必要



日本瓦や洋瓦など粘土を焼いた瓦は釉薬を塗っているため、塗装によるメンテナンスは不要ですが、ほかの部位はメンテナンスが必要になることがあります。

せっかくのこだわりの瓦屋根を長く保つために必要な点検やメンテナンスはおおよそ10年を機に行うようにしたいですね。

メンテナンスの必要になる箇所をくわしくご説明します。


漆喰の補修




日本瓦は塗装でのメンテナンスは不要で、おおよそ40年から50年は耐用年数があると言われています。

ですが、固定や接着を目的に塗られた漆喰は定期的なメンテナンスが必要です。漆喰の役割は、瓦の隙間を埋めたり支えたりする役割があります。

瓦自体は耐用年数が長いのですが、漆喰は約10年を経過する頃に割れやはがれが生じることがあります。

漆喰が劣化し剥がれてしまうと雨漏りの原因や、棟瓦の倒壊に繋がる危険性もあります。

また、日本瓦の耐久性は非常に高いですが、瞬間的な衝撃を受けた場合には割れてしまうこともあります。割れてしまうと、防水紙を傷める可能性もあるため、瓦の差し替えなどが必要になります。


強風や台風の後などに点検・補修が必要な冠瓦

洋瓦を葺く際には、釘を使って瓦を固定しています。

ですが、屋根の一番高い部分にある冠瓦や、屋根の端であるケラバ部分は、風などの影響を受けやすく、釘が緩んできて瓦がずれたり外れたりしてしまうことがあったり、鳥が入り込んで巣を作ってしまうこともあります。

強風・台風の後や、瓦が浮いているなどがある場合は、下地の劣化状態を含め専門業者に点検してもらい、必要な補修をしてもらいましょう。


軒先面戸のはずれ

軒先の一番端にある瓦とその下地の隙間を埋めているのが軒先面戸です。

漆喰が埋められることもありますが、ほとんどは金物や樹脂製の面戸が取り付けられています。

面戸は、違う物質同士をくっつける板状のもので、隙間が小さい・狭いなどの場合は、コーキングやシーリングなどで隙間を埋めたりくっつけたりしますが、隙間が広い場合は、面戸を付けてふさぎます。隙間となる面を塞ぐ平面の形状のものを「面戸」、または「面戸板」と呼びます。

雨水やホコリなどが入り込むことを防ぎ、錆付きや雨漏りを防止します。

外れてしまうと瓦が崩れやすくなったり、鳥の侵入する入口になったりするので、割れている、外れている等あれば早めに補修してもらいましょう。


瓦のはずれ



瓦が割れたりずれたりした場合、下地の防水紙さえしっかりしていればすぐに雨漏りになることはありませんが、露出した下地には常に水分や紫外線が当たり、劣化のスピードが早まってしまいます。

また、重い瓦が落下するのは大変危険です。

瓦のはずれが起きている場合は、雨漏りが起こる前に点検・補修を行うようにしましょう。


神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の瓦屋根の修繕はお任せください!



「塗装できない瓦屋根」のメンテナンスについて詳しく解説しました。

メンテナンスに「塗装」ができない・しない方がいい粘土瓦ですが、そのほかの箇所に問題が発生した場合や、瓦のズレやはずれなどに対しては、早急なメンテナンスが必要になります。

屋根は高い位置にあるので、なかなか発見できない箇所ですが、万が一見つけた際はご自分で対処するのは大変危険です。また、メンテナンスのご判断が間違っている可能性もあります。

まずは、専門の業者に相談することをおすすめします。

当社でももちろん、ご相談・お見積り・メンテナンスを承っております。ご相談だけでも構いません。

神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市でお困りの方からのご連絡をぜひお待ちしております。


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