塗装ができないスレート瓦がある!神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の屋根塗装について解説
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お家の屋根の状況はいかがでしょうか。
屋根の修理で一番リーズナブルなのは塗装ですね。外壁塗装と一緒に屋根塗装を、とお考えの方も多くいらっしゃることと思います。
ですが、屋根が傷み過ぎていたり、雨漏りをしている場合など、塗装だけでは修繕できないこともあります。
また、塗装ができないタイプのスレート瓦材を使用した屋根もあります。
どのようなスレート瓦が塗装できないのでしょうか。その理由は?その場合はどんな修繕方法があるの?そんな疑問にお応えします!
神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の屋根修繕をご検討の方へ、ご参考いただければ幸いです。
目次
自宅の屋根材をご存知ですか?塗装できない瓦とは?
屋根の素材のひとつである「スレート瓦」。基本的なメンテナンス方法としては、屋根塗装になります。
屋根塗装によるメンテナンスをしなければ、元々の耐用年数である20年〜30年は快適で安全に使用することができません。基本的にはスレート屋根のメンテナンスは、塗装になります。
ただし、メンテナンスせず放置するとズレや割れ、雨漏りの原因になるため、塗装により、不具合を未然に防止し、屋根材の寿命を延ばすことが大切です。
ですが、メンテナンスできない状態まで傷んだ場合は塗装ができないこともあります。
また、スレート瓦といっても、様々なメーカーやブランド、種類が様々です。皆さんのお家の屋根がもしもスレート瓦の場合、どのようなメーカーの商品をお使いなのか、知っておく必要があります。
それは、同じスレート瓦でもメーカーやブランド、商品名によって塗装によるメンテナンスができない商品があるためです。
スレート屋根とはどのような素材なのか、また、塗装ができないスレート瓦の商品名について詳しくお話しましょう。
塗装メンテナンスができない理由は?塗装するとどうなる?
スレートとは、セメント85%+アスベスト(配合の有無は製品による)+パルプなどの繊維質15%で構成されています。
セメントは水を吸います。セメントは酸性雨にさらされると溶け出し、強度を失っていきます。水は凍ると膨張するので、浸み込んだ水が凍るとスレートは割れます。
給水と乾燥を繰り返すとスレートは反ります。雨水の浸食を受けることでスレートは劣化を進行させ、寿命を迎えていきます。
雨水による劣化を防ぐのが「塗装」によるメンテナンスです。塗装すると水をはじくようになります。水が浸み込まなければ、もろくなることも、凍結で割れることもありません。
ただ、塗装できないスレートもあります。
ピアノ線よりも強い引っ張り強度をもち、かつてスレートの強度を実現していたアスベストを使用したスレート瓦です。
「アスベスト」は、2000年頃から健康被害の問題が取沙汰され、それに伴い2004年にアスベスト規制がスタートしました。
法によりアスベストが使用禁止となり、メーカーはアスベストに替わる素材を探しましたが、2000〜2008年頃に販売された製品には「強度不足」の問題が非常に多く発生しました。
そのため、塗装によるメンテナンスを行うと、様々な劣化現象が発生してしまうのです。
その代表的な製品を紹介します。
1.「パミール」:ニチハ株式会社 1996年~2008年製造使用
原因は、「抄造法(しょうぞうほう)」というスレートを層状に重ねる製造方法で作られたため、スレート自体がミルフィーユ状に剥離する不具合が多発しました。
塗装をしても剥離するため、塗装によるメンテナンスができません。
2.「コロニアルNEO」:クボタ株式会社 2001年~2008年製造使用
現在も発売されている「コロニアルクアッド」が発売されるまでの間の約7年間製造され、非常に多く流通した製品です。
コロニアルNEOの劣化の特徴は、「割れ」です。
縦・横・斜め、あらゆる方向に割れるため、スレート自体が欠けてしまう事例も多く発生しています。
塗装をすると空気に触れながら乾燥し、収縮するので、引っ張りに弱いコロニアルNEOは塗装した直後から割れてしまうことが多く見られる事象です。
3.「グリシェイドNEO」:クボタ株式会社 2001年~
コロニアルNEOとほぼ同時期にクボタ株式会社から発売された屋根材です。表目は木目のような模様があり、小口が一直線の”長方形”であるのが特徴です。
塗装を施した場合の劣化症状も、コロニアルNEOと同じです。
4.「ザルフグラッサ」:クボタ株式会社 2001年~2005年
「ザルフグラッサ」は高耐候仕様として販売されました。アスベストを使用しないノンアスベスト屋根材になっていますが、2004年に定められた規定をクリアするために長期のデータが無いまま製造・販売されました。
そのため耐久性に乏しく、8年〜10年ほどで不具合が発生し、生産中止になった屋根材です。
クボタ製の屋根材で、塗装を行うと同じような劣化症状が出てしまいます。
劣化症状は、様々な方向に「割れ」が頻発したり、外側に向かって反り返るという症状が起こります。
5.「レサス」松下電工株式会社 1999年~2006年
発生する劣化は、ここまで紹介してきた種類と同じく、強度不足による「割れ」です。
レサスの素材もセメントを固めたものであり、アスベストは使用されていないため、強度不足による「割れ」や「欠け」などの不具合が多く報告されています。その不具合は、ほかのノンアスベストの屋根材と同じで、アスベストが使われていないためです。
おおよそ15年程度で割れ・欠けが発生していきます。
そしてもちろん塗装していない「レサス」よりも塗装している方が不具合が多いのも事実です。
しかし、他の屋根材よりもやや早くから発売されたため、当時はまだまだどのような劣化が発生するかが認知されておらず、すでに塗装が施されているケースもあります。
劣化症状としては、多方面への割れの頻発や外側に向かっての反り返りが見られます。
6.「シルバス」松下電工株式会社 2001年~2003年
1枚のスレートにスリットを入れることで高いデザイン性のある屋根材です。
ただ、強度に劣るため「割れ」や「欠け」が発生します。
また、デザイン性のあるスリットが入っているため、割れた後に欠けやすいという致命的な弱点もあります。
さらに、外側への反り返りもあります。
結果、たったの3年間で販売終了となりました。
7.「かわらU」積水化学工業 1970年代~2007年
セキスイかわらUは、瓦を模した圧型スレート(セメント瓦)で、軽く・強いという特徴をもち、屋根カバー工法が可能なスレート屋根材です。
積水屋根システム株式会社から1970年から2007年まで販売されました。
1975年から1990年の15年間のセキスイかわらUには、約10〜15%のアスベストが含まれており耐久性もありました。
1990年からノンアスベストのセキスイかわらUが販売されましたが、発売されて間もなくして剥がれや割れなどのクレームが報告され、2007年に販売が中止されました。
劣化症状としては塗膜の剥がれ・ヒビ割れ、素材の崩れ等があります。
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以上、塗装ができないと言われているスレート瓦の商品についてご紹介しました。アスベストを使うことができなくなってから、それに代わる強化材料として様々な代替え材が使われてきました。
ですが水に弱く、とそうをした途端に反り返ったり割れたりすることもあるようです。
ご紹介した屋根材を販売している期間に建てられたお家は、ご紹介した屋根材を使用しているかもしれません。
但し、ご自分で屋根にはしごをかけて確認しても、わかりにくかったり、危険も伴います。
神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の皆さまでご不安を抱えながらも屋根リフォームをお考えの場合には、当社でも屋根材のチェックが可能です。ぜひご相談ください。
ところで、屋根を塗装できない場合、どのような屋根メンテナンスの方法があるのでしょうか。詳しくご紹介します。
塗装できない屋根材のリフォームはどうする?
スレート瓦を使用しているお家の屋根材が、塗装によるメンテナンスをできない屋根材の場合は、どのような方法があるのでしょうか。
ここで、二つのメンテナンス方法をご紹介します。
屋根カバー工法
「屋根カバー工法」とは、現状の屋根材の上から新しい屋根をかぶせる工法のことをいいます。
既存の屋根の上にルーフィング(防水シート)を貼り、その上に軽い金属の屋根を張ることが多いです。 塗装よりも長持ちし、既存の屋根の解体や処分する手間がかからないので、葺き替えよりもコストを安くできる上、廃材も少ないエコな工法です。
カバー工法でリフォームした屋根の耐用年数は、だいたい20〜25年です。
メンテナンス頻度については、葺き替えをした屋根とほぼ同じで、10年に1回程度で充分でしょう。
ただ、一度カバー工法を行った屋根を3重以上にする例はあまりないため、今後も長く住み続ける建物の場合は「20〜25年後には屋根を撤去するかもしれない」という点について考慮しておくことが重要です。
カバー工法の施工手順は、おおよそ以下のような通りに進みます。
1.足場の組み立て
2.養生シートの貼りつけ
3.棟板金・雪止めの撤去
4.防水シートを貼る
5.既存屋根の調整・修理
6.カバー工法の屋根本体の貼りつけ
7.棟板金の仕上げ・雪止めの設置
8.仕上げ確認
9.足場・養生シートの撤去
以上となります。
但し、現在の屋根自体の劣化がひどい場合や雨漏りをしている場合は、下地が傷んでいる可能性が高いので、釘やビスが効かないことがあり、新しい屋根を固定することが難しいのでカバー工法はできません。
その際は、屋根の葺き替え工事がベストでしょう。
屋根葺き替え工事
古い屋根材をすべて撤去してから下地を補修、そして新しく準備した屋根材を取り付けるのが屋根葺き替え。 つまり、「古い屋根をなくして、丸ごと新しい屋根にする」という工事内容です。
屋根の葺き替えは新築と同じ状態にすることができます。葺き替えできる屋根材の制限がありませんので、屋根の見た目やデザイン・色も変えることができますよ。
「屋根の劣化が激しい」「ルーフィングの寿命を越えている」「雨漏りしている」といった不具合を抱えている時や「重い屋根から軽い屋根にしたい」「屋根の見た目を変えたい」など耐震性向上や外観の印象を変更するといったことでも行われています。
以上のような理由からカバー工法ができない場合で、劣化や雨漏りがある場合は、葺き替え工事をおすすめする業者がほとんどでしょう。
ただ、撤去・新しい屋根の葺き替えをするので、カバー工法よりも工期が長くなります。
また、撤去した古い屋根材を処分する費用、新しい屋根を作成するための費用と、費用も高額になります。
工事の手順は、おおよそ以下のようになります。
1.仮設足場の設置
2.既存屋根の撤去
3.野地板増し張り
4.ルーフィング敷設
5.屋根材張り付け
6.役物取り付け
7.足場解体~完成
屋根工事には他にも「漆喰工事」や「屋根塗装」「棟板金工事」「雨樋工事」などがあり、どれも建物を維持していくために必要な工事になります。
葺き替え工事については、以上です。
塗装ができない屋根のメンテナンスは、カバー工法がおすすめ
元々の屋根に大きな痛みや雨漏りが無い場合で、塗装メンテナンスのできないスレート瓦の屋根には、「カバー工法」をオススメします。
工事期間や費用についてもリーズナブルに済みます。
ただ、工事を一度すれば20年から30年経過後、屋根のメンテナンスをする際はカバー工法はもうできません。そのためにも、カバー工法を施しても塗装や清掃などの定期的なメンテナンスは寿命を延ばすためにも必要になります。
カバー工法の工事を行ったからメンテナンスはフリーかというとそうではないので注意しましょう。
カバー工法に使用した屋根材(ガルバリウム鋼板など)のメンテナンス方法で、メンテナンスをすることになります。
詳しくは、神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市の専門業者にご相談し、果たして塗装工事ができるスレート屋根なのか、できなければカバー工法はできる屋根の状態なのか、それができなければ葺き替えについて、詳しく聞いておきましょう。
カバー工法は実績のある当社にお任せください!
今回は、神奈川県横浜市・鎌倉市・川崎市にお住まいの方へ、屋根の塗装ができないスレート瓦があることをご紹介しました。
屋根のメンテナンスの基本は塗装ですが、お家を建てた年数や、使用している屋根材によってせっかく塗装をしても、割れ・欠け・反り返りが発生してしまうことがあります。
塗装の費用をかけても、無駄な工事になってしまうので十分注意したいですね。
皆さんにわからない屋根材のことも、専門業者ならしっかりと見極められます。
当社でも屋根工事は多くの実績があり、塗装だけではなくカバー工法も行っております。
まずはお家の既存の屋根がどのような状態かのチェックを行うこと、どのような屋根材を使用しているお家なのかを把握すること、その結果、塗装が可能か、カバー工法が可能か、葺き替え工事が必至であるかを、チェックいたします。
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